コロルくん物語 #3 神木様と森の動物たち

コロルくんたちのいる、ふくろうの森の真ん中にある大きな木。
アオッコやオレッコたち、コロポックルたちが「神木様」と呼んでいる
この木が、すっかりコロルくんのお気に入りの場所になりました。

木登りが大好きなコロルくん。相変わらずの怖い物知らずです。

「この前落っこちたのにね。」
サラちゃんたちはいつもハラハラです。

森のどうぶつ達はコロポックルと会話が出来ます。
アオッコもオレッコも高いところに登ったコロルくんに「こっちにおいで!」と言うのですが
夢中になったコロルくんには通じません。
毎日、勢いよく途中まで登っては、途中で怖くなってサラちゃん達をじーっと見ます。

しかたがないな、とオレッコが
いつものように得意の呪文でコロルくんを降ろそうとした、その時!

あれれ?
コロルくんの姿が見えなくなりました。

すると神木様がぐらぐら、ぐらぐらと揺れ出しました!

「え?なにこれ!」

サラちゃんも、アオッコも、オレッコも、こんな神木様を見るのは初めてです。
地面から空高く伸びている大きな木の幹がぶるるんと震えています。

みんながあれれ!と思っていると、
神木様の幹の根元に空いた小さな穴から、
突然コロルくんがぼん!と飛び出てきました。これにはみんなびっくり。

サラちゃんが不思議そうに、コロルくんの飛び出してきた穴をのぞき込むと
なんと神木様の幹の中は、ずうっとずうっと上のほうまで、
まるで滑り台のように続いていて、コロルくんは神木様の中を滑り落ちてきていたのです。

コロポックルはお互い目を合わせてきょとんとしていましたが、
やがてサラちゃんと3人、
「神木様が滑り台になってたなんて」と大笑いしてしまいました。

コロポックルたちが森のどうぶつ達に教えてあげると
神木様の滑り台は森のみんなに大人気。

コロルくんのおかげで、楽しい遊び場ができました。